暑くなってくると特に気になる頭皮のニオイ。
何を使ってケアするかももちろん大切だけど、意外と見落としているのが洗い方です。
毛穴に皮脂がつまっていて髪の立ち上がりが悪くなり、
なんだか髪がペタンとつぶれてスタイルが決まらないと思ったら、
実は頭皮の汚れが原因になっているケースも。
頭皮の中でも、特に皮脂がでやすいのが、鼻の延長線、
頭頂部中央あたり半径5センチ程度のゾーンです。
皮脂が出やすいことに加えて、シャンプーの洗い残しが多くみられるゾーンでもあります。
髪を洗うときに、側頭部のあたりから両手で洗う人が多いと思いますが、
頭頂部のあたりはちょうど左右の指先が重なるところ。
盲点になりがちなので、意識的に少し時間をかけて、指の腹でやさしく円を描いたり、
指先をジグザクに動かしたり、マッサージするように丁寧に洗ってあげましょう。
また、頭皮がきちんと洗えていない人に多いのがシャンプー前の予洗い不足。
頭皮全体を濡らして終わりではなく、しっかり3分程度、
髪の間をかき分けるように指を使って予洗いすることで、
その後のシャンプーで皮脂や古い角質を格段に落としやすくしてくれます。
さらに、ロングヘアの方は後頭部の襟足付近が洗いにくいことも。
部分的に泡立ちが悪く感じられるところがあったら、余分な皮脂が多く残っているサイン。
一回のシャンプーで全体を洗おうとせず、皮脂の詰まりを感じるゾーンには、
部分的に“追いシャンプー”をして、たっぷりの泡で丁寧に洗ってあげて。
それでも頭皮のニオイが気になる場合は、シャンプー前のブラッシングも取り入れてみましょう。
髪表面についたホコリのほか、毛穴をふさいでいる余分な皮脂を浮き上がらせる効果もあります。
そのときのポイントは先が丸くなっているクッションブラシを使うこと。
頭皮を傷つけることなく、ソフトなタッチでケアが可能です。
ブラッシングによるマッサージ効果で頭皮の血流がアップし、
健康な髪が生えやすい土壌に整えていくこともできます。
最後に、髪を洗ったあとのドライヤーのかけ方も頭皮臭を防ぐために押えておきたい重要なポイント。
暑い季節にはドライヤーの時間を短縮したくなりますが、
頭皮がきちんと乾いていないまま寝てしまったり、自然乾燥にするなどの荒業は、
頭皮のニオイの原因となる雑菌の増殖に直結。
根元部分に指を入れ、軽く揺らすようにドライヤーの風を取り込んで、
頭皮からしっかり乾かすのを習慣に。
また、きちんと乾かしているつもりでも、
鏡から見えやすい顔周りは乾いていて、襟足部分に水分が残っている場合もあります。
ロングヘアの方や、毛量が多い方は、半分から上と下でブロッキングするなどして、
襟足部分を意識的に乾かすように心がけましょう。
洗い方やブラッシング、乾かし方にも気を付けて、毛穴詰まりのないヘルシーな頭皮を目指したい!
Text: Yu Hayashi